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脳性マヒ(CP)の人がパラリンピックで活躍する競技は?

      2017/08/11

 障がい者アスリート

今年はブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催されましたね。

閉会して、もうすぐ障害者達のオリンピック、「パラリンピック」が開催されます。

今回は、パラリンピックの歴史とパラリンピックでの脳性麻痺(CP)の人が活躍する競技について紹介したいと思います。




パラリンピックの歴史

パラリンピックの起源は、1948年、医師ルードヴィッヒ・グッドマン博士の提唱によってロンドン郊外のストーク・マンデビル病院で行われたアーチェリーの競技大会から始まりました。

これは第2次世界大戦で脊椎を負傷した兵士のために行われたもので、回を重ね1952年に国際大会になりました。

当初は「国際ストーク・マンデビル競技大会」と呼ばれリハビリとしての大会でしたが、大会が広まるにつれ障害者アスリートによる競技スポーツへと発展していきました。

現在は、「パラ(もうひとつの)、リンピック(オリンピック)」という意味で公式名称も定められ、オリンピックのあとに開催されています。

 

パラリンピックで脳性麻痺の人が活躍する競技「ボッチャ」

パラリンピックでは脳性麻痺(CP)アスリートが活躍するボッチャという競技があります。

ヨーロッパで発祥されたボッチャはペタンクやローン・ボウリングというゲームから発展したとされていますが、この件は定かではありません。

日本では養護学校教員であった古賀氏(前日本ホッチャ協会理事長)がヨーロッパで視察して授業に取り入れたのが始まりです。

その後1997年に「日本ボッチャ協議会」が設立され、パラリンピックまで広まっていきました。

日本は2008年の北京大会が初参加となっています。

 

ボッチャの競技の内容は

ボッチャ

ボッチャとはどんな競技かというと、

ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに赤と青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、目標球にいかに近づけるかを争う競技です。

ボールを投げられない重度CPアスリートでも、ランプという道具を使って自分の意志を介助者に伝えることが出来れば参加できます。

競技に男女の区別はなく、障害の程度でクラスが分かれます。

日本人選手の中には個人戦ではメダルを獲得したり入賞して活躍している人もいますが、団体戦では入賞しているもののまたメダル獲得までには至っていません。

今回のリオでは団体戦もぜひ頑張って欲しいですね!

 

2016リオパラリンピックで期待されるボッチャのアスリート

ボッチャで活躍されているアスリート、

日本チームのキャプテンでもある杉村英孝さん、

女性の藤井友里子さんについてご紹介します。

杉村選手

杉村さんは先天性の脳性麻痺(CP)です。

静岡県の養護学校高3の時に先生に見せてもらったボッチャのビデオをきっかけに始め、卒業後は、初めて静岡県で行われたボッチャの地方大会に出場し団体戦で3位を納めました。

最近では2015年12月の日本選手権で優勝、2016年3月の世界選手権大会では3位になり国際大会では自身初のメダルを獲得しています。

藤井選手

藤井さんは、重度な脳性麻痺(CP)で家にひきこもりがちでしたが、2000年の障害者スポーツ交流会でボッチャを知りのめり込むようになりました。

そして富山ボッチャクラブに加入、

2002年、日本ボッチャ選手権大会で初参加し8位、

翌年に同大会で初優勝を成し遂げました。

2005年から1クラス上がり、そこでも優勝し、

さらに、2008・2010・2011年の同大会でも優勝されています。

国際大会では2011年のボッチャワールドカップ2011の団体戦で準優勝、

2012年のロンドンパラリンピックでは個人戦で2回戦敗退したものの、団体戦で7位に入賞し、厚生労働大臣表彰受賞しました。

2013年の選手権大会で2大会ぶりに優勝し、2015年2月、12月の大会も制し、3連覇を果たしたという実力があります。

また、2名の他にも木谷隆行さん、広瀬隆喜さん、高橋和樹さんと日本代表は力のある選手が揃っていますので個人戦も団体戦もメダルへの期待が膨らみますよね。

そして、リオの次は東京です。

ボッチャの競技人口も年々増加しており、新しいヒーローの誕生も楽しみですね。

もしかすれば、あなたの身近に次のヒーローがいるかもしれませんよ!




重度障害者の参加競技が増えると更に盛り上がる

ボッチャの他にCP7人制サッカーがあってCPのためのルールがありますが、杖をつかず何とか自力で歩行可能な軽度CPしか参加できないため、重度CPの方からの批判もあります。

他の競技でもCPが参加しているものもありますが、どうしてもボッチャ以外の競技は体幹が普通の人、片足や片手がない人もしくは義足義手の人、車椅子でも上半身が普通に動けて鍛えている人などが中心となって活躍していて、重度CPの人や他の重度障害の人もどこか冷めた目で「パラリンピックに出るようなアスリート達はエリート集団だから・・・」と、パラリンピックを見ている人達が多いのです。

ですので、ボッチャだけではなく重度障害者達の競技がもっと必要だと私は思っています。

たとえば、ボールをネットの下からくぐらせて競うバレーボール(ローリングバレー)、

座ったり這って出来る転がし野球、

個人的にはレスリングもルールを変えれば出来ると思います。

これらは養護学校で体育の時間に私も経験した競技で、

特にレスリングは取っ組み合いのような感覚で「負けるもんか!」と燃えたものでした。

 

パラリンピックが広く盛んになってきた今、求められるのは重度CPや重度障害の競技をもっと増やして欲しいなぁと思っています。




まとめ
・パラリンピックの起源は、1948年、戦争で負傷した兵士のためにロンドン郊外の病院で行われたアーチェリーの競技大会が始まり。

・パラリンピックには「パラ(もうひとつの)リンピック(オリンピック)」という

意味がある。

・脳性麻痺のアスリートが活躍するボッチャはメダル獲得が期待されている。

・パラリンピックが広く盛んになってきた今、求められるのは重度CPや重度障害の競技をもっと増やす必要がある。

 

パラリンピックはスポーツの祭典、言い換えると「お祭り」ですからこれから皆でもっともっと盛り上げていけるようにしたいですね。




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