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脳性マヒ(CP)の車椅子ってどんなものがあるの?

      2017/08/11

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最近は「バリアフリー」という言葉も定着し、

脳性マヒ(CP)で車椅子を利用している人も街でよく見かけられるようになってきましたね。

さて、私も使っている車椅子にはどんな歴史があるのでしょう。

車椅子の種類の前に、簡単にお話ししますね。




車椅子の歴史

車椅子の歴史は古く、三国志の時代に、

障害者ではないけれど諸葛亮という人が「三国志演義」という書きものの中に、車輪のついた椅子に座っている描写が書かれています。

ですので、この時代の中国では車椅子という発想が存在していました。

また1595年には、スペイン王のフェリペ2世が手動型車椅子に乗っている絵画が残っていたり、

ステファン・ファルファという人が初めて自走式車椅子を考案されました。

この時代は障害者の人が利用するだけではなく、健常者の人も利用しており、

「車椅子は障害者が乗るためのもの」という現代のような概念はなかったようです。

日本では疫病などで歩行が困難になった人の為に利用する、「土車」、「いざり車」というものが車椅子の原型とされています。

(参考ウィキペディア)

時代劇で若かりし頃の中村敦夫さんとジュディ・オングさんが共演していたドラマ「おしどり右京捕物車」には

上記のような車椅子の原型に中村敦夫さんが乗り、ジュディ・オングさんが押している姿を見たことがあり、なかなか斬新で面白かったです。

車椅子の種類

今や、車椅子の種類もカラーも多々あります。

一般的なものから紹介しますね。

・自分で漕げる自走式車椅子image002

・介助する人が押す介助式車椅子

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・CPの人にも多く使われているレバーやボタンで動く電動車椅子

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・長時間、同じ体勢での疲れを軽減するリクライニング式車椅子

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・階段昇降可能車椅子

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・パラリンピックに出るようなアスリート用車椅子

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電動車椅子の人が自分で工夫して、介助の人に歩くことを軽減してもらおうと、

介助の人が後ろで立っている位置に四角い板とコマを取りつけ、

その上に介助の人が乗り電動で一緒に動くといった優しい障害者の人もいますが、

残念ながら介助の人や一緒に動く人のことを考えるような障害者の人は稀です。

車椅子の各種機能の名称

車椅子には各機能に名前があります。(下図参照)

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車椅子の問題点

介助式車椅子も電動車椅子もそうですが、気をつけていても前を歩いている人にフットサポートがあたることがよくあります。

これが、アキレス腱などにあたると地味に痛いんですよね。

いつも申し訳ないなぁ…と思います。

フットサポートのところにクッションなど張るといった工夫もこれから大事だと思うのです。

 

そして車椅子の一番の課題は「重たさ」です。

いくら種類も色も豊富といっても、「コンパクトな軽さ」でなければ、いざ人が必要な時に困るのです。

特に毎日充電が必要な電動車椅子の重たさは改善しなければいけないと思います。

 

次に大きさです。凝り過ぎてあまり大きすぎると普通のエレベーターに乗る時に利用できません。

 

また上図ような階段昇降可能式車椅子もありますが、利用している人はあまりいません。

予算的なものもあり高額な車椅子だと役所で定めれた予算オーバーとなり、自己負担も大きくなるのです。

 

また、あまりに大きい車椅子でエレベーターに乗ると、閉まるのがエレベーターは危険なのです。

それにあまり大きい車椅子は、エレベーターが狭いと乗れない可能性もあります。

自分で動きたいCPの人は電動車椅子を利用していることが多いのですが、

もともと歩くことを知らない為、一緒にいる介助の人の歩くスピートに合わせられない人もいます。

持ちつ持たれつ相手のことを考えられるようになればいいですね。




私の場合

30後半まで危ないながらも1人で歩いていた私は、転倒すると次第に独歩が怖くなっていきました。

それからは二次障害のことも考えて外出時は、介助式車椅子を利用するようになりました。

主人は身長が高いので「握り」のところを高い位置にできるように作りました。

 

<独歩と介助式車椅子のどちらも経験してみて分かったこと>

一人で歩行していた時は自由に店の中を入ったり、

好きな姿勢で時間を気にしなくてもいい代わり「転倒の危険」があります。

 

逆に介助式車椅子は、介助さんが車椅子を押してくれるため、

「安心・安全」な代わりに「自由・気ままさ」が無くなり介助さんの「時間」を気にするようになったこと、

同じ体勢でいるため「胃腸の圧迫」と、いつもしゃべりやすい首の向きでいることが困難になったことなど、

それぞれのメリット・デメリットをひしひしと感じています。

 

しかし、歩行困難なCPの人や障害のある人は、「車椅子は足」なので、なくてはならないものです。

もしも私が今でも独歩なら、体のグラツキから間違いなく頸椎や体のあちこちに負担がかかり、

二次的な障害を引き起こしていたでしょうね。

その前に車椅子を利用して、体が悪くなるのを早めに防いだので良かったと思っています。

1人で歩ける時はしっかり歩いて、

転倒が怖くなってきたり負担がかかってきたら、即、車椅子に切り替えることが大事だと感じています。

ディズニーのアニメを見ていると「ジャングルジャンクション」という番組があって、

出てくる動物が全員、下にコマがついた車椅子のようなものに乗って普通に動いてるのです。

娘も私達もその番組が好きなのでよく見ています。

こんなふうに、もっともっと車椅子の人が街で見かけるようになれば、

電車やバスなど乗り物に乗っている車椅子の人がもっと多くなれば、車椅子の存在が当たり前になってくると思います。

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ちなみに私が、電動車椅子ではなく介助式車椅子にした訳は固定された姿勢で、

レバーやボタンを動かしながらの外出は向いていないと主人にも言われ、私も納得したからです。

 

車椅子での外出になってから、電車には乗るものの、バスを利用するのに抵抗があったのです。

 

しかし今の家に住みだすとそんなことも言ってられなくなり乗ってみたのですが、

ノンステップバスの普及も多くなり、運転手さんも親切な人が多く、今では進んでバスにも乗れるようになりました。

私の外出時はずっとヘルパーさんがついてくれているので、ヘルパーさんと電車に乗る時は、板を出してもらわず普通に乗っています。

バスは来る時に手を挙げると運転手さんが降りて来てくれてスロープを出してもらいヘルパーさんと乗ります。

行く先を言って着いたらまたスロープを出してもらい私がヘルパーさんと降ります。

車椅子で一人で乗る人は私の周りにはあまりいないのですが、

電車は板を出してもらうことを告げ、係員の人と一緒に乗り、

降りる時もホームで別の係員さんが板を持って待っていてくれて改札まで一緒に行ってもらえます。

住んでいる地域によって、その地域のバスや電車での対応は違いますが、

私の住んでいるところは、その辺が細やかなところなので有り難いです。

バスの運転手さんも電車の係員さんも人間ですから、

仏頂面で「ありがとう」も言えないのは、たとえ障害があっても、イヤな気持ちになると思うのです。

私がもし運転手だったり係員だったら、そんな人はイヤだと乗せるのを手伝いたいとは思わないでしょうね。

やはり何に対しても気持ちです。笑顔です。

「ありがとう」と思える心が大事です

お世話する方もされる方も、「笑顔」はプラスに替えてくれるエネルギーがあります。

 

もっともっとそのエネルギーをみんなで出して、社会を豊かにしていきましょう。



まとめ

・車椅子には歩行困難なCPの人や他の障害者に合った様々な機能やカラーの車椅子がある。

・電動車椅子を利用しているCPの人や他の障害者の人は、一緒に歩いて行動している相手のことも考えて動くことが大切。

・車椅子の問題点・改善点は、フットサポートが前方を歩いている人のアキレス拳などにあたると相手は痛い、ということを考え工夫することも大切。

車椅子を作る業者の人にも要望したいことだが、特に電動式は重量、大きさといった点を改善する必要がある。

車椅子を利用している人もそうでない人も、もっと動きやすい社会になればいいですね!




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