脳性マヒ(CP)の改善はあるの? - 暮らし快適通信

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脳性マヒ(CP)の改善はあるの?

      2017/08/11




脳性マヒの改善・治療と訓練

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脳性マヒ(CP)は残念ながら、改善は難しいとされています。

逆に大人になるにつれて悪化することが多いんです。

 

治療には「ボツリヌス治療」というものがあります。

これは、シワ取りの美容にも応用されているボツリヌス菌が異常な筋収縮に伴う症状も軽減したり、

過剰な発汗やヨダレも抑えることが出来るとされていてCPの治療にも利用されることもできますが、

1度打って一時は改善されるものの、また症状は現れるので、

2度、3度と打っていくうちに抗体ができてしまい、効果を得ることは難しいようですので、私はあまりお薦めできません。

 

手術ということもありますが、賛否両論あります。

 

また、私の時代には養護学校で行われる機能回復訓練というものがあり、

先生の他動な力を借りて体を伸縮する方法が取られていました。

これは先生の強制的な力によってのものですので、とにかく痛いんです。

私は特に腕の筋緊張が強いので、伸ばすことでは発狂するほど痛くて泣きながらの訓練でした。

 

訓練には主な手法として、「ドーマン法」という精神的・肉体的にも健常者に近づけるリハビリ手法、

ボイタ法」という反射を利用する方法、「ボバーズ法」という反射を抑制させる方法などがあります。

 

しかし、現在では、先生の他動的な力はあまり取り入れなくなり、

自分の意図での動きを先生が支える、といったものになっており、名称も「機能回復訓練」ではなく「自立活動」になっています。




大人になってからの「二次障害」

主に私のようなアテトーゼ型に多いのですが、

小さい時から筋緊張で負担をかけ続けてきた体は、

個人差はありますが、だいたい40代~50代になると限界に達し、

筋緊張で首に負担をかけ続けていると「頚椎症」、腰に負担をかけ続けていると「腰の変形による痛み」、

尿や便のコントロール低下などが出てきます。

 

この症状のことを二次障害と言います。

CPの早い老化と考えてもらった方がわかりやすいかもしれません。

CPは、健常より体の機能は10才ほど先を行っていると言われます。

たとえば健常者と同じ40才でもCPは50才の身体機能という感じです。

この二次障害を軽減させるためには、もちろん医師との相談も必要ですが、CPを専門とする病院は数少ないのが現状です。

しかし自分で調べられる人は調べて工夫をしているようです。




私の場合

外での歩行は困難になりヘルパーさんに車椅子を押してもらうようになったものの、

まだ頚椎症にはなっていないので、まずなるべく休息をとり首への負担の軽減、

家事などは最初にやってもらうことを伝えて、

あとはなるべくヘルパーさんに任せ、楽な態勢で自分のやるべきことをやったりしています。

疲れたらとにかく休息です。

 

そして、CPの人はお酒に強い人が多いんです。

これは筋緊張の強いCPの人がお酒を呑むと緊張が緩和されるからなんです。

私もその一人です。

また、筋緊張が強すぎて夜が眠れない「不眠症」のCPの人が多いです。

私もその一人ですが、企業でOLをしていた20代の頃に病院で眠剤と不安神経を和らげる緊張緩和剤を服用しながら、

今日まで生活できています。

いえ、周囲の方々のおかげで生かされています。

 

CPの軽減

ここまで書くと「CPの改善は無理…」

と絶望的になってしまうかもしれませんが、

「改善」は出来なくても「軽減」、「これ以上ひどくならない為の工夫」ということは出来るんですよ。

 

それに私の周囲のCPの人達は、

二次障害がありながらも大手企業で働いたのち結婚し、

妊娠、出産、子育てを経て普通の生活を営んでる人、CP同士のご夫妻、CPの女性と健常者の旦那さんという家庭環境など、

二次障害を工夫して食い止めて社会生活を送っている人はたくさんいます!

 

「二次障害」を軽減させるには、CP本人さんやご家族の「正しい知識と工夫」次第で良い方向に保つことが出来るんです。

これはCPに関係する人ばかりではなく、

健常の人も一人一人がCPの障害の「正しい知識」が広がっていけば、

もっと人も街も優しい社会になれると私は思っています。




まとめ

・脳性マヒ(CP)の障害の改善は難しい。

・大人になってからの「二次障害」は工夫で「軽減」することができる。

・CP本人さんやご家族の「正しい知識と工夫」次第で良い方向に保つことが出来る。

・CPに関係する人ばかりではなく、健常の人も一人一人がCPの障害の「正しい知識」を深めることで社会は広がる。

 

一人一人の笑顔のエネルギーで、もっと優しい社会にしていきましょう!

 - 脳性麻痺